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第1回 黒字会社の経営者の共通点は?

目次

はじめに

弊社クライアントの65%の会社は黒字経営を達成しております。全国平均は35%と言われている中、高い確率で黒字化を達成していらっしゃいます。

なぜ、こんなにも黒字化率が高いのか?

クライアントの皆様の努力はもちろんのこと、黒字化を達成している経営者にはある共通点があります。

それは「経営者が数字に関心を持っている」という点です。

あなたは自社の売上高、粗利率、販管費の数値をパッと言うことが出来ますか?

黒字化を達成している経営者の皆様は、これら数値を試算表や決算書を見ずに言うことが出来ます。そのくらい、会社の数値に関心を持ち、日々経営しているからこそ黒字化を達成することができているのです。

今回は「数字(会計情報)を基に業績管理」をする方法について、簡単に紹介していきたいと思います。

今、この記事を読んで頂いているあなたも一緒に数値のチェック「会社の健康診断」をしてみませんか?ぜひ、お手元に過去3期分の決算書をご用意ください。

ステップ1 業績管理についてイメージを持ちましょう

業績管理とは、「目標とする数字(数値計画)」を決定し、数値計画達成のために「何をしなければならないのか(行動計画)」を考え、その行動計画を「実践」し、「結果を数字で評価」する仕組みをいいます。

これを『PDCAサイクル』といいます。経営者の皆様であれば一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

「聞いたことはあるけど、こんなことで黒字化できるの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ただ、黒字化を達成している弊社クライアント経営者は、全員、『PDCAサイクル』を意識し、実践していらっしゃいます。

『PDCAサイクル』を、実践することができれば、きっと「経営の次の一手」が見えてくるはずです。

業績管理の具体的な手法としての『PDCAサイクル』についてご説明していきますので自社の状況をイメージしながら読み進めてみてください。

『PDCAサイクル』とは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、業績を改善する手法です。

具体的には、以下のような流れとなります。

P:計画数値計画作成:来年どうしたいか(短期経営計画)
数年後どうなっていたいか(中長期経営計画)
行動計画作成:数値計画を実現するための具体的な活動スケジュール
D:実行行動計画を基に活動する
C:評価活動した結果を数字の面から分析・評価する
A:改善評価をもとに行動計画を見直す

このPDCAサイクルはコツをつかめば、誰でも簡単に実践できます。

ただし、その実践にあたっては、気を付けていただきたい点があります。多くの書籍ではP:計画からスタートしましょう!と説明がなされております。しかしながら、P:計画からスタートすることが、PDCAサイクルを実践できない原因の一つとなってしまいます。

経営計画の作成には当然のように数値計画が含まれております。自社の現在の状況を正確に把握できていない状態で、数値計画を作成したならば、どのような計画が出来上がるでしょうか。実現にはほど遠い頭でっかちな数値計画となってしまう可能性が高いでしょう。

もっと簡単にイメージするのであれば、

P:計画からスタートするということは「診察をせずに、治療方針を決める」ようなものなのです。

インフルエンザかコロナウイルスかわからない状態で治療を始めても健康体には戻れませんよね?これと同じことをしようとするのが、P:計画から始めるということになります。

イメージ出来ましたでしょうか?

業績管理も全く同じで、P:計画からスタートしたとしたならば、黒字化の実現にはかなりの時間を要し、PDCAサイクル実践を途中で諦めてしまう可能性が高いでしょう。

したがって、弊社では、まず、C:評価(自社の健康診断)をしてからP:計画を作ることを強くお勧めしております。

それでは、過去3期分の決算書をもとに会社の健康診断をしてみましょう!決算書の準備は出来ましたか?

ステップ2 会社の健康診断のスタート

実は、黒字化を達成するには下記の3つの方法しかありません。

  1. 売上を増やす
  2. 限界利益率を改善する
  3. 固定費を削減する

この3つの視点から、黒字化に向けた健康診断と経営計画策定はスタートします。

過去3期分の決算書をお手元にご用意ください。今回は損益計算書と以下のシートを使って簡単に自社の健康診断を行っていきます。

>健康診断シート (新しいタブで開く)”>★Checkの着眼点★ >>健康診断シート

1.売上高の健康診断

損益計算書の「純売上高」を3期分並べてみましょう。直近3期の売上の増減を確認することができます。

2.売上総利益(≒粗利≒限界利益)の健康診断

損益計算書の「売上総利益」を3期分並べてみましょう。直近3期の限界利益の増減を確認することができます。

「売上総利益」を「純売上高」で割り返してみましょう。直近3期分の売上総利益率(限界利益率)の推移を確認することができます。

※限界利益とは、「売上高」から「変動費」を差し引くことで計算される利益を指します。

※変動費とは、売上の増加に伴って増加する「経費」のことをいいます。一般的には「商品仕入」や「外注加工費」等が変動費に該当します。

3.販売費及び一般管理費(≒固定費)の健康診断

損益計算書の「販売費及び一般管理費」を3期分並べてみましょう。直近3期分の固定費の増減を確認することができます。

お時間があれば、販売費及び一般管理費の科目ごとに3期分を並べてみてください。

※固定費とは、売上の増減にかかわらず支払わなければならない「経費」を指します。一般的には「地代家賃」や「人件費」等が固定費に該当します。

ステップ3 健康診断結果をcheckしてみましょう

  1. 過去3期分の純売上高の増減はいかがでしたか?
  2. 過去3期分の限界利益率(粗利率)の推移はいかがでしたか?
  3. 過去3期分の販管費の増減はいかがでしたか?

それぞれの項目ごとに、「増加した要因」「減少した要因」「改善した要因」「悪化した要因」を箇条書きにしてみましょう。思いつく限りの要因を細かく書き出してみることが重要です。もしかしたら、経営者が把握できてない要因や現場でしか把握できない要因があるかもしれません。従業員さんと一緒に考えてみるのも良いかと思います。

いかがでしたか?

健康診断の数値結果の要因を箇条書きにできないようであれば、それは、自社の経営状態を正確に把握できていないと捉えてください。

ご自身が感覚で思っていた結果と全く異なる結果が出ていたならば、感覚と現実との差が生じた要因を正確に把握することが必要です。

ご自身の感覚と結果が一致しており、その要因も正確に把握できていたならば、さっそくP:計画の段階に移りましょう。

数字が悪化傾向にあるからと言って落ち込む必要はありませんし、数値が改善されたからと言って一概に安心することはできません。

数値が改善しているにしろ、悪化しているにしろ、その要因を正確に把握できてこそ、自社の現状を理解し、将来の黒字化に向けた行動計画を考えることが可能になるのです。

このステップ3では、数値の推移に重きを置いてはいません。経営者自身が「どれだけ自社の経営状態を理解できているのか」が非常重要となってきます。

その経営に対する理解度を確認するために、ぜひ、数字(会計情報)をご活用ください。PDCAシステムを効率的に実践するためには、このような簡単なものからスタートすることこそが大切だと思っております。

まとめ

今回は、黒字化へ向けての自社の現状把握に重点を置きました。

弊社では「会計情報は経営意思決定のためにある!」との経営理念を掲げております。

「会計情報を会社経営に役立てる」というイメージを少しご理解いただけたと思います。今回は、簡単なExcelにて健康診断を行いましたが、弊社ではTKC継続MASシステムを使用し、より細かく分析を行っていくこととしております。

何といっても、計画を策定する前に、自社の状況をしっかりと理解しておくことは非常に重要ですね!

TKC継続MASシステムとは

https://www.tkc.jp/ao/about/system_adv/mas

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お問い合わせは>>こちらまで

「ぱどを見をみました!」と一文お願いします。

次回は、経営計画の策定に入っていきたいと思います!